阪大の文系学部を受験する人が必ず受けなければならない科目が国語です。
文系の数学は比較的とりやすい問題なのに対し、阪大の国語の問題は全国でも最難クラスなのはご存じでしょうか。
そのため、阪大の国語は一筋縄では攻略できません。
また、国語、という勉強が難しい科目でもあるので、途中で勉強を諦めてしまう、なんてことも、、、
前回までは 阪大外国語学部、文学部 二次試験の世界史の論述対策法とおすすめの参考書を紹介 で阪大(文・外)の世界史の勉強について解説しました。
今回はそんな阪大の国語(法・経・人・外)の特徴や問題傾向について解説します。
具体的な対策やおすすめの参考書は次回以降の記事で紹介しますね。
阪大国語(法・経・人・外)の基本的なデータ
阪大国語の試験時間は90分、行われるのは3限目、つまり、最後の時限です。
阪大の入試は一日で完結なので、集中力がなくなりやすい時間です。最後まで気を引き締めて臨みましょう。
問題は現代文2問、古文1問の計3問です。
設問は現代文では長文の論述、古文は現代語訳、説明などが求められます。
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阪大国語はなぜ難しいと言われるのか
阪大国語が難しいとされる理由はその文章の難解さと時間の短さにあります。
単純計算で大問一つを30分で解かなくてはなりません。
また、論述問題が多く出題されるため、要領よくポイントを見つけ、それを指定語数内で完結にまとめ上げる必要があります。
現代文の論述に古典、という形式は多くの大学でとられていますが、この量と時間を考えると、阪大の国語は東大の国語の問題を上回るのではないか、とも聞いたことがあります。
大阪大学二次試験の国語:各問題の出題傾向
ここからは現代文、古文の出題傾向を解説します。
現代文
通例大問3問のうち2問が現代文です。
出題される文章は近代論、文化論、言語論、国際関係など幅が広く、偏りのない背景知識が必要になります。
漢字の読み書きなどの問題は少数出題されるものの、メインは論述問題です。
基本的な出題形式は、どういうことか、なぜか、そのほかにも、対比的に説明させる問題が多い印象です。
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古典
通例古文からの出題で、漢文は出題されません。
文章量は比較的短めで、出題内容は口語訳、内容説明、和歌の解釈など基本的な問題が並びます。
出題される文章の内容、時代なども年ごとにばらつきがあります。
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大阪大学二次試験国語の特徴
阪大の国語の問題はレベルが高いですが、通例、難しい文章と簡単な文章が織り交ぜてあります。
一番の多い形式は古文が比較的取りやすく(ひょっとしたらセンターより簡単)、現代文が難しい、というものです。
しかし、2018年の入試では、この傾向が一転、古文が大幅に難化し、現代文がやや簡単になりました。
このように、すべての問題が難しいわけではなく、少なくともどれか1問は簡単に作ってあることが多いです。
そのため、最初に問題全体を見渡して、簡単な問題はどれか探すという能力を身につけると得点が安定しやすいです。
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大阪大学二次試験国語の解答順序
おすすめしている解答順序は 古文→現代文 の順番です。
通例古文の問題が簡単とされており、また、基本的な問題が多いため、勉強してきたことが現代文に比べてそのまま点数につながりやすいからです。
しかし、2018年入試のように突然の難化も考えられます。
そのときは後回しにするなど、柔軟に対応しましょう。
古典の難しい問題は出典やリード文で分かるものが多いです。
代表的な平安時代の文学作品、日記は主語の省略が多く難解です。
また、リード文に姫君、皇子などが出てくる場合は擬古物語の可能性があります。こちらも主語の特定が困難な場合が多いです。
反面、近代に近い文章や寓話(例え話)などは主語の特定が比較的容易なことが多いです。
速読、解釈、論述の総合力が問われる問題
これだけ考えると、やはり阪大の国語の問題は相当難易度が高いことが分かります。
しかし、とりやすい問題が設けてあったりと良心的な一面も見られます。
そのため、早め早めにきちんと対策をすれば得点できる可能性も十分あるということです。
とにかく論述量が多く、時間が足りないので、何度も問題を解いて、慣れるということが必要になってきます。
私は国語が大の苦手でしたが、それでもなんとか得点し、合格することができました。
問題の見極めなど、知っているだけでも得点できることも多いので、対策は入念に行いましょう。
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