わかりやすい文章とはどのようなものでしょうか。
レポートはもちろん、メールやブログ記事でも研究されるわかりやすい文章。
日本語ネイティブであればほとんどの人は日本語の文章を書けるのですが、それでもわかりやすいかどうかは別の話です。
そこでこの記事では『「文書術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』を参考にさらにわかりやすく実践的にまとめ直しました。
まずは「文章はシンプルに」の項目を参考に解説します。
わかりやすいレポートの文章のためには「文章をシンプルにする」
「文章をシンプルにする」と一言で言ってもなかなか難しいでしょう。
短くする、余計な言葉を書かないなどの要素を組み合わせて「シンプルな文章」をつくります。
『「文書術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』では具体的に以下のポイントが述べられていました。
・余計な言葉はとにかく削って丁寧に
・1文の長さの目安は、「60文字」以内
・ワンセンテンス・ワンメッセージ
これらのポイントを参考に、さらにわかりやすく勉強してみましょう。
レポートの文章をシンプルにする方法①:余分な言葉はとにかく削って丁寧に
いらない言葉を書かないようにします。
気持ち的には140文字しか書けないTwitterで必要最低限の文字だけを詰め込む経験はないでしょうか。
同じ要領で、「これなくても伝わるんじゃない?」と感じた文章を徹底的にカットします。
愛というものは素晴らしい
→愛は素晴らしい
Love is wonderful. が伝わればいいので、「というもの」を削ります。
Twitterの例をあげましたが、文字数を節約するつもりで書くと無駄のない文章ができます。
慣れないうちは文章を書いたあとに推敲する過程でザクザク削るとよいでしょう。
ポイント
Twitterの字数制限のなかで文章を書くつもり
レポートの文章をシンプルにする方法②:1文の長さは、「60文字」以内
『「文書術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の執筆で参照した本の中で推奨される文字数の平均が60文字です。
確かに60文字を超えると「長い文章」に感じますよね。では、どうやって60文字以内にするとよいのでしょうか。私のおすすめは次の2つです。
・短い言葉を主語にする
・「、」を2回までにする
これらに気をつけると自然と60文字以内に近づきます。英語では、
It is important for us to study English every day.
(英語を毎日勉強することは私たちにとって重要だ)
こんな構文がありましたよね。同じ意味を伝えるためには、
To study English every day is important for us.
このように主語を長くすることもできます。
ただ、「頭でっかち」の文章にしないために仮主語を文頭に置きました。
日本語でも主語までが長いと読みにくくなってしまいます。
また、カンマの多い英文って苦手の方が多いのではないでしょうか。
これも日本語でも同じで、「、」が多くなりすぎると読みにくくなります。
ポイント
・主語を短く
・「、」を2回までにする
レポートの文章をシンプルにする方法③:ワンセンテンス・ワンメッセージ
ワンセンテンス・ワンメッセージとは、1つの文章に1つの「言いたいこと」を書くことです。
一文一義ともいいます。
一文の中にあれもこれもと詰め込むと結果的に文章が読みにくくなってしまいます。そこで、1つの「言いたいこと」だけを盛り込むのです。
ワンセンテンス・ワンメッセージのコツが箇条書きです。箇条書きは、
私の趣味
・散歩
・読書
・旅行
理由
・気分転換
・知らないものに出会う
こんな感じで1つの「・」に対して1つの情報を詰め込みます。
これと同じ要領で文章にするときにも区切りのよいまとまりを1文にまとめるとスッキリします。
今の例を使うと次のようにまとまります。
私の趣味は散歩と読書、そして旅行です。理由は気分転換になるからです。また、読書や旅行をすることで知らないものに出会えるのも魅力です。
散歩と読書と旅行は同列にまとめました。理由はそれぞれ1文に対応させて文章を書いています。
ある程度のまとまりの箇条書きを意識すると自然と読みやすいワンセンテンス・ワンメッセージができるはずです。
ポイント
箇条書きの「まとまり」を1文にする
レポートの文章をシンプルにしてわかりやすくしよう
文章をシンプルにするために、
・余計な言葉はとにかく削って丁寧に
・1文の長さの目安は、「60文字」以内
・ワンセンテンス・ワンメッセージ
この3点が重要だとお伝えしました。そのためには、
・Twitterの字数制限のなかで文章を書くつもり
・主語を短く
・「、」を2回までにする
・箇条書きの「まとまり」を1文にする
これに従うと自ずとシンプルな文章の条件を達成できるはずです。ぜひ普段の生活から意識的にシンプルな文章を使ってみましょう。