大学の課題であるレポートを書くときに、最近ではパソコンではなくスマホを使う人もいるんだとか。
スマホのメモ帳などで文章を作成して、パソコンなどを経由してUSBに保存、それをコンビニなどのコピー機でプリントアウトして提出ということです。
私自身が文章を書く人間ということもあって、圧倒的にスマホよりもパソコンの方が楽です。しかし、スマホでの文字入力が得意、という人にとってはスマホの方がレポート作成がスムーズなんだとか。
そこで今回はスマホとパソコン、どちらでレポートを書くのが速いのか、実際に比較して、スマホでレポートを書くメリットとデメリットを調査しました。
スマホとパソコン|どちらが速くレポートを書けるのか
まずは私が実際にスマホとパソコン、それぞれで同じ文章を書いて、かかる時間を比較してみました。ルールは以下の通りです。
ルール
・文字数は800字弱
・ミスは1カ所につき10秒のペナルティ
・書き終わってからの見直しはなし
・スマホは片手フリック入力
・レポートを意識して、文中に数値や英語の出典をはさむ
私がパソコンでの文章を書き慣れているということもあって、若干結果に偏りが出るような気がしますが、この条件で挑戦してみました。
スマホでレポートを書いた結果
それぞれの結果は以下のようになりました。
スマホ
タイム……14:09 ミス……2
最終結果……14:29
パソコン
タイム……9:20 ミス……3
最終結果……9:50
私自身、スマホもパソコンもそこまで入力が速いわけではない……と個人的には思っています。とくにスマホの方は両手入力ができないので、かなり時間がかかった印象がありました。
最終的な結果だけに注目すればパソコンの圧勝。この要素としては、パソコンの方が画面が大きく、スムーズに入力できることと、スマホよりはパソコンの方が文字入力が慣れているからかと思います。
スマホでの入力に関しては、私は片手フリック入力、しかもそこまで速くはありません。スマホでも両手でフリック入力やキーボード入力が早くできる人であれば、これよりももっと速いタイムをたたき出せるのではないかとおもいます。
スマホでレポートを書くメリット
では、実際にスマホでレポート的な文章を書いてみて感じたスマホでレポートを書くメリットをまとめました。
予測変換が有能
スマホでレポートを書いていたときに一番役に立ったのは予測変換でした。何度も繰り返し出てくるような言葉だと、比較的長い単語でも文頭1文字だけで予測変換してくれます。
パソコンでも似たような機能はあるものの、それでも最低でも5文字程度タイピングしないと予測表示されません。
すべてのレポートをスマホで書いているのであれば、必要な単語はあらかた記憶されているので、より速く書けるのではないかと思いました。
入力ミスをしにくい
私個人の問題かもしれませんが、パソコンはキーボードを見ないでタイピングして、たまに間違えます。そして間違えたまま気付かずに進んでしまうことがよくあります。
一方、スマホで入力するときは視野の中にキーボードと入力した文字がすべて収まるので、1文字1文字確認しながら文字入力ができます。
また、間違えた場合でも、予測変換で違和感に気付けることが多かったです。今回は最終的にミスの差は1になりましたが、パソコンよりはスマホで入力した方がミスは少ないように感じました。
場所を気にせずレポートが書ける
今回はどちらも自宅で書きましたが、スマホであれば外出中のちょっとした空き時間にもレポートが書けます。
パソコンを使いにくい電車の中などでも時間を有効活用できるので、忙しい大学生にはぴったりかもしれません。
パソコンはスマホよりも起動に時間がかかり、基本的に机の前でしか作業ができませんが、スマホであれば場所を気にせずに、場合によっては寝転んでも書けてしまいます。
もちろん多くの文献を参照することは難しいですが、簡単なレポートであれば、スマホを使えば隙間時間でレポートが仕上がるので、このメリットは大きいように感じました。
高度な音声入力が使える
今回の検証では音声入力は使っていませんが、スマホの高度な音声入力機能を駆使すれば、より速く快適にレポートを書けるかと思います。
パソコンやWordにも音声入力の機能はついていますが、スマホのSiriやGoogle音声入力の方が精度が高いように感じます。
ただ、すらすらとレポートに書くような文章が口から出てくるかは問題ですが、大枠を決めてそれをあとから加筆修正する、という流れをスマホですべて完結させるのであれば、この方法も有効かもしれません。
スマホでレポートを書くデメリット
それでは反対に、スマホでレポートを書くデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。実際に検証して感じたことをまとめます。
目が疲れる
スマホの方が画面が小さく、顔との距離も当然近くなります。そのため、たった800文字書くだけでも結構目が疲れました。
スマホでYouTubeをみることはよくありますが、画面をぼんやりと眺めているときとは異なり、レポートを書くときはかなり集中しているので、疲れやすいようです。
800字だったからなんとかなりましたが、これで3000字ほどのレポートを書くのはたぶん無理です。
遅い
個人差があるかとは思いますが、私はスマホ入力は非常に遅く、なかなか進まないなーと思っていました。
両手フリック入力ができる人は目にもとまらぬ速さで文章を書いていくので、この限りではありませんが、パソコンのタイピングが苦手だからスマホで書く、というのは将来的にも避けた方がよいかもしれません。
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数値や英語の入力が面倒
今回は単なる文章ではなく、あくまでレポート。レポートであれば当然数値データやときには外国語の文献を使うこともあります。
それを意識して数値や英語をちりばめた文章を使ったのですが、スマホは非常に面倒。
スマホの英字キーボードは小さくて使いづらく、予測変換も日本語ほど発達していません。また、数値や年号なども、いちいち入力方法を切り替えなければならなかったので、手間でした。
その点ではパソコンの方が明らかに優れていると思います。数値や文献などが必要ない感想文タイプの短いレポートであればスマホでもよいかもしれませんが、そうでない場合はパソコンを使った方がよさそうです。
ショートカットキーが使えない
今回はそこまで使わなかったのですが、パソコンでは標準機能であるショートカット機能がスマホでは使いにくいです。
コピーアンドペーストはスマホでもできますが、範囲選択やコマンド入力もなかなか手間です。パソコンではマウスやキーボードで範囲を選択して、ショートカットキーでコピペがすぐにできるので、非常に便利です。
今回は行っていませんが、レポートの細かい習性や段落の入れ替え、他サイトや文献からの引用などでは大活躍します。ショートカットキーになれている人にとっては、それが制限されているスマホは使いにくいでしょう。
こちらの記事では、レポートを書くときに役立つショートカットキーだけを厳選してまとめました。ぜひご覧ください
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文献を参照するには不便
今回は文章を入力するだけになりましたが、文献を参照したりやインターネット上で情報収集をしたりしながらレポートを書くとなると、スマホは不便なように感じます。
アプリの切り替えはパソコンの方が圧倒的にスムーズです。また、参考文献を記入するときにもショートカットキーでURLなどをすぐに入力できるので、パソコンの方が楽なように感じます。
文献が必要ない感想文などは別ですが、調べ物が必要な期末レポートなどはパソコンを使った方が良さそうです。
レポートを書くための資料の集め方はこちらの記事で紹介しています。
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スマホでレポートを書くときはジャンルを絞る
最近の大学生はフリック入力がとっても速いので、パソコンのキーボードよりも楽という人も多いかと思います。
感想文など、英語や文献が必要ないものであればスマホを活用すべきかもしれませんが卒業論文など、大量の文献を参照するときはやはりパソコンの方が良さそうです。
そのときのためにも、少しずつパソコンのキーボード入力に慣れていくと後々楽に作業できるかと思いました。