教科書にはアンダーラインを引かない、というのがロザン管さんの著書の『京大芸人』に書かれています。
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この方法は相方であるロザンの宇治原さんが受験勉強をしていたときに実際に行っていた方法だそうです。
私自身教科書にアンダーラインを引く、ということはしなかったのですが、やはりアンダーラインを引くことに意味はあまりないように私自身も感じます。
教科書にアンダーラインを引かない理由
教科書にアンダーラインを引く理由はもちろん分かりますよね。
重要な語句がわかり、見直したときもわかりやすいからです。
では引かない理由は何なのでしょうか。
ロザンの宇治原さんによれば、重要な所に線を引く、と言うが、教科書に書いてあることは全部重要で、だったら線を引く必要は無い、ということなのです。
なるほど、といえばその通りですが、宇治原さんほど頭がいいからできることなのでは、という意見もありそうです。
教科書にアンダーラインを引くメリット
ここからは教科書にアンダーラインを引くメリットについて考えてみましょう。
重要な語句が分かる
確かに教科書に書いてあることはすべて重要なのですが、やはりテストに出題される語句は優先的に覚えなければなりません。
アンダーラインを引いておけば復習するときにも、わかりやすいですよね。
アンダーラインを引くときに意識する
アンダーラインを引くときは当然本文を読みながら、重要な語句をピックアップして覚えていきます。
その過程で「この語句は重要だ」と意識しながら本文を読むことができます。
また、教科書を読み直すときにも重要な語句を意識的に読むことができます。
教科書にアンダーラインを引くデメリット
教科書にアンダーラインを引くメリットについて、いろいろ書いてみたのですが、そもそも私自身もアンチアンダーライン、ということもあって、これ以上思いつきませんでした。
宇治原さんが言うように教科書の語句は全部大切で、語句が重要かどうかも線を引くまでもなく分かるのです。
ということでここからはアンダーラインを引くデメリットを考えてみましょう。
私が引かない派なので、たくさんでてきますよー
勉強した「気」になる
教科書に線を引く、という作業はこれだけでも勉強をした気になってしまします。
私の周りにも一生懸命カラフルなペンで教科書をデコレーションしてる方がいらっしゃいました。
色ごとに何が重要か、とこだわっている、とのことでしたが、そんなことをしている暇があったら、何回か読むなりして、覚える、という作業をした方がいいのでは……
線を引く時間が無駄
重要な語句は教科書でももともと太字になっているものが多いです。
線を引く、といいますが、実際大して教科書の本文を読み込まずに手当たり次第「重要そうな語句」に線を引いていっているのではないでしょうか。
重要な語句はその言葉自体だけでなく、その周りに書かれている説明や定義をセットにして初めて重要な語句になります。
手当たり次第線を引くだけ、というのは時間の無駄ではないのでしょうか。
教科書が見にくくなる
歴史科目の論述問題を解いたことがある方にはよく分かると思うのですが、重要なのは語句そのものではなく、その前後の文脈です。
もし語句だけに線を引いたら、解答の核になる文章よりも線を引いてある語句に注意が引きつけられてしまうのは明白です。
蛍光ペンなど、明るいペンも多くありますよね。
そのようなものでマークしてしまうと目がチカチカして教科書が読みにくくなるだけです。
勉強したのにテストがとれない、の悪循環が生まれる
アンダーラインを引くことによって、
線を引く
↓
勉強した気になる
↓
読みにくい、頭に入りにくい
↓
勉強した(つもりだけ)のにテストがとれない
といった悪循環を引き起こすことが考えられます。
教科書の暗記が中心となる歴史科目を苦手とする人で、教科書にアンダーラインを引くだけで満足して終わっている人が多いのが現状です。
アンダーラインなしでどのように勉強するのか
ここまで書くと、アンダーラインを普段から引いている人から恨みを買いそうなので、どのようにアンダーラインなしで勉強するかを考えましょう。
教科書は本文を詳細に読む
中心になるのはやはり暗記が中心になる日本史や世界史です。
先ほどもお伝えしましたが、重要なテストに出る語句は線を引かなくても教科書を読めば分かります。
ポイントは歴史の流れがどのようになっているのか、どうしてその重要な語句が出てくるのか、その背景を押さえながら読むことです。
学習の仕方は教科書を読む、ノートに書く、問題を解くなど、個々人で方法があると思いますが、実はアンダーラインを引かずともすべてできてしまうことなのです。
一応このブログでは阪大外語の攻略をメインに書いているのですが、受験で必要になる世界史の論述問題でも、教科書にアンダーラインを引かない方が遙かに良いです。
歴史科目の論述問題では、語句を問うテスト以上に詳細な歴史の流れの把握が求められます。
この段階で重要視されるのはもはや語句ではなく、教科書の地の文です。
そんな重要な地の文に所どころアンダーラインが引いてあったら、邪魔になるだけです。
教科書のアンダーラインは悪影響を与えることも
教科書にアンダーラインを引くことは実はそんなにメリットはない、ということが伝わりましたでしょうか。
アンダーラインを引いてできることは、アンダーラインを引かなくてもできることばかりです。
暗記が中心になる歴史科目では特に重要なポイントになります。
今まで教科書にアンダーラインを引いていた、という方はこの機会に思い切ってアンダーラインを引かずに、真っ白な教科書で勉強してみてはどうでしょうか。
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