皆さんは十分な睡眠をとっているでしょうか。
受験を控えている、課題が山積み、ともなれば、睡眠時間を削ってしまう方も多いかと思います。
以前 勉強をし続ける方法! 1日10時間もできる! 集中力をずっと継続させるには? で集中して勉強をするコツについて紹介しました。
でも、その集中力も十分な睡眠があってこそのものです。
今回は睡眠と勉強のかかわり方について紹介します。
睡眠不足が勉強や仕事に与える影響
単純に睡眠といっても、不足してしまうと、日常生活に様々な支障がでます。
睡眠時間を削って勉強をしても、かえって能率を下げてしまうことも……
まずは睡眠不足が与える悪影響についてみてみましょう。
健康への影響
睡眠が不足すると、免疫力が低下します。
それが長期的に続くと、生活習慣病のもとになる可能性もあります。
また、病気になったときに回復するまでに時間がかかるなど、二次的な影響も引き起こします。
特に受験を控えている方にとって、病気は一大事です。
受験期はインフルエンザがはやる時期でもあり、塾や図書館で普段勉強をしている方は、病気を拾いやすい環境にいるといえます。
勉強時間を確保するために睡眠時間を削るのは避けましょう。
受験期であればなおさらです。受験直前は十分な睡眠時間を確保し、万全の状態で本番を迎えられるようにしましょう。
認知、脳機能への影響
徹夜した後は頭がぼーっとする、という経験があるかと思います。
実際にその時は集中力が低下しています。そのため、勉強をしても定着が悪かったり、集中して取り組むことが困難になります。
また、勉強中に睡魔が襲ってきて、結局寝てしまった、なんてことも起こりえます。
集中出来ない、成績の伸びが悪い、と感じたら、一度睡眠習慣を見直してみましょう。
精神面への影響
睡眠不足の時は精神的に不安定になりがちです。
イライラする、怒りっぽくなる、暴力的になるなど、人によって差はあるものの、何かしら心に悪影響を与えます。
また、睡眠欲求が前面に出るため、意欲低下にもつながります。
前述の脳機能の低下と合わせると、小さなミスをしやすくなって、さらに怒りっぽくなる、というように、負のスパイラルが発生する可能性もあります。
睡眠と勉強の関係
記憶の定着は主に寝ている間になされることは有名な話ですよね。
つまり、睡眠の低下は成績にも影響を及ぼす可能性があるということです。
記憶の定着だけでなく、実際に勉強をしている時にも、集中できない、すぐに眠たくなる、といった障害も引き起こします。
試験の時に集中できなった、とでもなれば大変ですよね。
しかし、睡眠を上手に活用すれば、勉強の能率を上げることも可能なのです。
睡眠の機能を勉強に利用する
先ほどもあげたように、記憶は寝ている間に定着します。また、寝る直前に覚えたことは特に定着しやすいと言われています。
おすすめは夜寝る前に暗記系の科目を学習することです。夜に学習することによって、朝目覚めたときには記憶が整理されます。朝起きた後にもう一度夜に覚えたことを復習するとさらに効果的です。
また、夜だけでなく、昼寝にもこの効果を利用することができます。
お昼ご飯を食べた後は、からだが体がポカポカしてきて、眠たくなってきますよね。
そのまま勉強を続けても集中力が低いままなので、ここは20分ほどの昼寝をしましょう。
この時にも先ほどと同じように暗記系の科目を前後に挟むことによって、物事の定着を促進することができます。
睡眠に合わせた科目を選ぶ
睡眠が足りていないときや眠たいときはどうしても集中力が低下します。そのため、集中力が高いときに頭を使う科目を勉強することが重要です。
例えば、
朝ご飯を食べた後は頭がすっきりしているから、集中力を使う数学や現代文
昼ご飯を食べた後は眠たくなるから、日本史や世界史などの暗記系の科目をして、昼寝を挟む
昼寝をした後はまた頭がすっきりするから、頭を使う英語の長文
夜は集中力が落ちてくるから、のみこみが早いことを勉強(復習)
寝る前は英単語を勉強して、そのまま睡眠中に記憶を定着させる
といった具合に、睡眠やそのときの集中力に合わせて勉強する科目を決めることも少ない時間を有効に活用するコツになります。
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入試の本番の時間に合わせることを意識する
入試は基本的には朝から夕方までかかります。
そのため、夜型の人には注意が必要です。
普段夜中に勉強する人は、入試本番にベストな状態で臨めるように早めに朝方の生活に修正していきましょう。
朝方、夜型は人それぞれなので、普段の勉強は自分のやりやすいようにしてもらっても問題ありません。
しかし、入試などのように時間が決まっている場合はその時間に、自分の生活リズムを合わせていく必要があります。
また、入試本番の科目にも時間を合わせる必要があります。
特に注意したいのが昼休みの後の科目です。
昼ごはんの後は頭がぼーっとしやすいので、そのあとの科目に集中できるような癖をつけておく必要があります。
私の場合は昼休みのあとは英語の試験でした。文章を読んでいても集中できないため、悩みました。
そのときは昼ごはんにはチョコレートを2個だけ食べて、試験の時は体が温かくならないように、制服の上着を脱いで試験を受けました。
入試本番の緊張感がある状態でも睡魔は襲ってくる可能性があります。
朝一番や昼休憩の後は特に注意して、自分の体にあった対策をすることが重要です。
普段の睡眠習慣が勉強に与える影響は大きい
いかがでしたでしょうか。
受験に臨むうえで睡眠の確保は非常に重要ということがお分かりいただけたでしょうか。
難しいようにも思えますが、睡眠の効果を利用することによって、勉強の効率を上げることも可能です。
苦しい受験生活の唯一の癒しが睡眠ともいえるかもしれません。そうであるならば、ぜひその癒しまでも勉強のプラスになるように活用したいですね。
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