勉強をしているけど、成績が上がらない、、、そんな方もいらっしゃるかと思います。
そんな時に考えてほしいのが、自分は本当に効果のある勉強をしているのか、ということです。
以前 その勉強法で大丈夫? 繰り返しが大切か新しい問題を解くことが大切か 科目ごとに徹底解説 で勉強法によって効果が大きく変わることを紹介しましたが、今回はまた別です。
何も頭のいい人が行っている勉強をしているか、ということではなく、あなたの勉強が「作業の勉強」になっていないか、ということです。
今回はぜひ一度見直してほしい作業の勉強しついて考えてみましょう。
作業の勉強とその特徴
作業の勉強とは何でしょうか。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、大体の意味は想像できるのではないでしょうか。
その文字通り、勉強しているようだけど、単なる作業にとどまっていて、ほとんど成果が得られない勉強のことです。
この作業の勉強にはいくつか当てはまるものがありますが、共通している特徴があります。
単調で続きやすい
作業、と言っているくらいなので、その勉強は非常に単純で楽です。
まったく頭を使わなくとも、半ば機械的にこなすことができるので、誰にでも簡単に続けることができます。
勉強によくある、「難しくてわからない」がないため、挫折することなく続きます。
達成感がある
何かをやり遂げると達成感がありますよね。
作業の勉強は単調で続きやすく、見かけ上はずっと机に向かって「勉強」していることになるので、達成感が出ます。
特に、今まであまり勉強をしなかった人が作業の勉強をすると、簡単に達成感が得られてしまいます。
勉強をしているのに成績が伸びない、の悪循環
作業の勉強では「勉強」をしたつもりになっています。
そのため、テスト前にはたくさん「勉強」をした気になっているので、テストでも良い成績が取れると思い込んでしまいます。
しかし、作業の勉強では成績はまったく伸びません。
そのため、勉強したのに結果が出ない、自分には勉強は向いていない、という負のスパイラルに陥ってしまいます。
具体的な作業の勉強
ここからは具体的な作業の勉強を紹介します。
これらの作業の勉強をしているだけでは基本的に成績は伸びません。
一度自分の勉強法を見直してみましょう。
教科書に線を引くだけ
代表的な作業の勉強です。
教科書を読んだつもりになって、とりあえず重要な語句に線を引きます。
非常に単純で達成感がでやすい作業です。
また、教科書には作業のあとであるアンダーラインがしっかりと残ります。
これを見るだけでも自分はたくさん(作業の)勉強をした、と錯覚してしまいます。
もちろん教科書に線を引いた後にノートにまとめる、問題を解くなどの勉強をすれば問題ありませんが、線を引いただけで満足してしまう人が多いのが現状です。
私的には単なる作業になるなら、教科書にアンダーラインをひかない方が良い、と思います。
詳しくはこちらをご覧ください。
模試を答えを見て見直すだけ
模試の復習が必要ない、と言っているわけではありません。
むしろ、以前 模試の復習をしない人は損してる!? 普通の勉強の何倍も実力のつく模試学習のすすめ でも紹介したように、模試の復習は受験において非常に重要です。
では何が問題なのでしょうか。
それは模試の解答を見て、復習したつもりになることです。
模試の解答は普通の問題集に比べて非常にわかりやすく作られています。
そのため、難解な問題であっても、理解が容易な場合が多いです。
なんとなく模試の解答を見て、理解したつもりになっていないでしょうか。
模試の問題は2回、3回と繰り返し行うことで初めてとてつもないほどの力がつきます。
貴重な模試の復習を作業で終わらせないでください。
機械的に音読をする
音読が勉強に効果的ということは、音読の効果はスゴイ! 英語や国語の力がみるみる付く音読学習 知った人は得するってホント!? をはじめ多くの記事で紹介してきました。
その音読もせっかくやるなら意味のあるものにしなければなりません。
文章を読むだけなので、あまり勉強をしていないように感じる音読ですが、コツを意識して読めば、着実に力が付きます。
ただ読むだけ、で終わらせないようにしましょう。
音読学習の詳細はこちら。
重要なことをまとめて終わる
成績を伸ばすプロセスは、インプットとアウトプットで成り立ちます。
そのため、重要事項をまとめる、というステップだけで終わってしまっては何も身につきません。
英語の成績を上げるには自己テストがおすすめ!? アウトプットを取り入れて定着させよう でも紹介したように、アウトプットをすることによって知識がわかっているものから使えるものに変わります。
重要なことをまとめる、というステップは比較的容易にこなすことができ、ノートなどにまとめていれば勉強した証が残る、典型的な作業の勉強になることが多いです。
重要なことをまとめる、というステップは決して間違っていません。
そのあとにアウトプットをしなければそのまとめがすべて無駄になってしまいます。
眠い時に惰性で勉強する
眠たい時に集中できないのは誰でも同じです。
そんな時に勉強しても身につくものは何もなく、眠かったけどやり切った、という達成感が残るだけです。
場合によっては作業以下の勉強になることもあり得るので、眠かったら潔く寝てしまいましょう。
受験期の睡眠は非常に大切です。自分に合った睡眠のリズムを作りましょう。
こちらの記事もおすすめです。
作業の勉強は達成感が残るだけ
作業の勉強についておわかりいただけたでしょうか。
勉強に必要なのは達成感ではありません。
1時間勉強したら1時間だけ、1ページ読んだら1ページ読んだだけの知識がつくような勉強をしましょう。
ぜひ一度自分の勉強を見直してみてください。
勉強法のオススメ記事はこちら