国公立大学をはじめ、大学入試で避けては通れないのが英語です。
文系であれ理系であれ、英語の試験は多くの大学で課されます。
そんな英語の試験の中で中心になるのが英語の長文読解の問題です。
受験生の中にも英語に苦手意識を持っている方がいるかもしれません。
また、文法問題や選択式の問題なら解けるけど国公立の二次試験レベルの記述問題が課されるとどうしても解けない、という方もいるかと思います。
英語の長文読解の問題は自分の英語のレベルに合わせて勉強していく必要があります。
最初は読めなくても勉強すれば必ず読めるようになるので、ぜひ頑張ってみましょう。
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なぜ英語長文読解ができないのか
多くの人が苦手とする英語の長文読解ですが、その理由はなぜなのでしょうか。
いくつか考えられる原因をあげてみます
・構文把握ができていない
・単語、イディオムがわからない
・文章量に体力が追い付かない
・時間が足りない
長文を苦手とする人の多くはこれらの原因に心当たりがあると思います。
当然苦手意識があるものを中心に、単語が分からないから単語帳で勉強、構文が分からないから文法や構文の勉強、と勉強するか思います。
しかし、総合力が問われる英語の長文読解に関しては、このような勉強をしても実はあまりのびません。
では、どうしたらよいのか。
これらの問題をすべて同時に解決すべく、自分のレベルに合わせて様々な分野の力を同時に延ばしていく必要があるのです。
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英語長文読解のレベルを知る
さて、先ほどもお伝えしたように、英語の長文読解の問題は自分のレベルがどれくらいかを把握した上で、様々な分野の力を同時並行で伸ばしていく必要があります。
まずは、前回紹介した 英語のリスニングができない!レベル別に対策しよう!! と同様に今のあなたの長文読解のレベルを考えてみましょう。
レベル1
辞書なしでは長文読解の設問がほとんど正解できない
レベル2
辞書なしでもなんとか長文を読み切ることができるが、答え合わせをすると、見当違いな解釈や解答をする
レベル3
時間をかければ長文の意味も設問の解答もわかるが、時間が足りない
レベル4
時間通りに読解、解答ができるが、設問でわからないことがある
英語長文読解のレベルに合わせた対策方法
それではここからそれぞれのレベル別の対策を考えてみましょう。
いまいち自分がどのレベルなのか分からない場合は、少し低めのレベルの勉強から始めてみましょう。
無理して高いレベルの勉強をしても、逆効果になってしまうので一歩ずつ基礎から積み上げることを心がけてください。
レベル1 自力で読める英文をつくる
「自力で読める英文をつくる」とは、長文問題を自力で読める工夫をする、ということです。
まずは自分にあったレベルの参考書や学校、塾などで使っている教材を選びます。
そして、ページをコピーします。
ポイントは教材本体には何も書きこまないこと。
コピーしたほうの英文にわからない単語の意味、構文、学校や塾で解説されたことを書き込みます。
出来上がったら、その英文を読みましょう。
あなたがわからないところに補足した、あなただけの教材です。意味はすべてわかるはずです。その英文を最低でも3回は繰り返し読みましょう。
大切なのはここからです。
今度は何も書き込んでいない教材本体を読みます。自分で作った解説を思い出しながら読んでください。最低でも5回は読みましょう。
これが自分で読める英文をつくる、というプロセスです。
英語の勉強で、「わからない」ということが最も苦痛なことです。まずは、読める英文をつくって、当たり前のように理解できる、という感覚をつかみましょう。
私が実際に使っていた参考書の中でのおすすめは大学入試全レベル問題集長文です。
一人で英語を勉強するのに適度な難易度で、見やすい問題文と解答、さらに長文のCDもついています。
6の国公立大レベルが最難ですが、自分のレベルに合わせて1から5の好きなレベルを選ぶこともできます。
こちらの教材については別の記事でも詳しくレビューをしています。合わせてご覧ください
レベル2 音読学習を徹底的に行う
同じ文章を繰り返し読むことについて、どう思いますか?
「あまり意味がない」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
英語の力が1番伸びるのは繰り返し学習をしている時です。
長文でももちろん同じことです。レベル1で英文が理解できる感覚をつかんだら、同じ要領で繰り返し英文を読みましょう。
目標は1つの長文につき15回です。
こんなことばかりしててもいいのかな、周りの人はたくさん問題をこなしているのに、同じ問題だけでいいのかな、と不安になる気持ちもわかります。
進んでいないような「気」がするからです。
でも、心配しないでください。15回文章を読む勉強を1つの教材、参考書でやり切りましょう。
とんでもないほどの力が付きます。
実際に私も高校3年生の夏休みにこの勉強をした結果、模試の偏差値が10以上上がりました。
自分を信じて、やり切ってください。
最も大変で、最もやりがいがあり、最も伸びるレベルの勉強です。
英語などをはじめ、音読を繰り返す効果についてはコチラの記事で解説しています。合わせてご覧ください
レベル3 繰り返し学習を続ける
しつこいようですが、このレベルでも繰り返し音読をすることをやめてはいけません。
読む早さが遅いということは、まだ頭が英語になれていないのです。レベル2と同様に音読を繰り返しましょう。
ここで重要なのは、読むのが遅いからといって、速読の練習はしないことです。
もう一度いいます。絶対に速読の練習をしてはいけません。
このレベルでの速読は一回一回の音読の精度を下げてしまいます。
繰り返し読むことによって英語になれるまで待ちましょう。私は2ヶ月はかかりました。英語になれることで、自然と構文を見抜けるようになり、読むペースが上がっていきます。
レベル4 単語帳を使う時間をやや多めにする
入試問題で設問に関わる部分は、当然難しい、回答者によって差が出る部分です。
そのため、設問部の表現が難しいのは当然のことです。
英語を読むことに慣れてきたら、少し多めに単語帳、熟語帳を使いましょう。
結局のところ、長文のあらすじがわかっても、設問に正解しなければ全く意味がありません。レベル4に達したら、後はひたすら語彙力強化に努めるのみです。
私が実際に阪大外語合格のために使った単語帳はこの2冊です。
どちらも単語と熟語が文章や例文のなかで覚えられるのでおすすめです。
暗記が苦手な人必見! この方法なら大量の単語を暗記できる!?
英語長文は継続的に行うこと
英語、特に長文読解の学習は継続しなければ意味がありません。
しかし、継続して学習すれば必ず成果が上がるのが英語です。
国公立大学に行きたいと決意したなら、必ずやり遂げてください。
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