大阪大学外国語学部の共通テストには、阪大の他の学部とは違った特徴があります。
共通テストと2次試験の配点の比率などの関係などにより、場合によっては志望する学部の変更にも影響が出る可能性があります。
以前阪大外語の2次試験英語対策 英語は阪大外語合格の肝 とっておきの対策方法を伝授!で大阪大学外国語学部の2次試験英語について解説しました。
もちろん2次試験の英語が最も大切ですが、やはり共通テストも対策は必要です。
今回は大阪大学外国語学部の共通テスト対策についてお伝えします。
大阪大学外国語学部の共通テスト
大阪大学外国語学部の共通テストは、国語、数学、英語を8分の1倍に、理科、社会を4分の1倍に圧縮します。
また、2次試験が500点満点、共通テストが150点満点と完全な2次試験重視型です。
阪大の他の文系学部でも、ここまで大きく共通テストの点数を圧縮しているところはなく、また、2次試験重視のところはありません。
大阪大学外国語学部の共通テスト:足きり
大阪大学外国語学部では、学部全体や各専攻語の志願者が一定の倍率を超えた場合に足きり、第一段階選抜を行っています。
詳しい数値は募集要項に書いてあるのですが、厳密に守っているわけでもないようで、多少倍率が高くても足きりを行わなかったり、足きりをしても基準の倍率まで調節しないことがあるようです。
共通テストで失敗したら志望する専攻語を変える、ということをよく聞きますが、2次試験重視のため、十分逆転ができます。
出願する前はよく検討しましょう。
大阪大学外国語学部の共通テスト対策は短く
専攻語によって、要求される共通テストの点数には差がありますが、明らかに足きりが危ない、という点数の場合以外は、共通テストの対策よりも2次試験の対策を優先しましょう。
私の場合も共通テストの演習を本格的に始めたのは1月に入ってからです。12月の末まではずっと2次試験の対策をしていました。
それだけ大阪大学外国語学部の2次試験は重要です。
センターは理科と社会を重点的に
2次試験で数学を選択する場合は、2次試験に使わない科目である、理科と社会の配点が他の科目の2倍になっています。
いくら2次試験重視とはいっても、この理科と社会で8割以上、最低でも7割5分はこえないと、かなり厳しくなります。
共通テストを見据えて、この2科目は早めに対策をしておくことをおすすめします。
2次試験で数学か世界史を取るかの問題
大阪大学外国語学部では2次試験で数学か世界史のどちらか好きな方を選択することができます。
数学か世界史かの比較については 数学? それとも世界史? 点数調整は? 阪大外語の2次試験!メリットやデメリットも徹底解説! で詳しく取り上げているので、興味のある方はご覧ください。
世界史を選択した場合、配点が高い共通テストと2次試験をかぶせることができます。
そう考えると、世界史を選択した方が有利かと思われますが、必ずしもそうではありません。
共通テストの世界史は25点満点、2次試験の数学、または世界史は100点満点です。
数学、世界史で得意な科目、苦手な科目がはっきりしている、ということなら問題はありません。
しかし、迷っている人で「世界史の方が共通テストの配点が高いから」という理由で世界史を選ぶことはおすすめできません。
共通テストの世界史は少ない勉強量でもそこそこの得点ができます。
2次試験に数学を選択する人でも、十分共通テストの世界史に対応することは可能なので、「センターで配点が高い」という理由で世界史を選択することは控えましょう。
大阪大学外国語学部の共通テストは2次試験重視の特徴を生かす
外国語学部は2次試験重視なので、共通テストの得点が低くても十分逆転することができます。
共通テストの模試を受けると、150点満点の中で3点きざみで判定が変わる世界です。
模試の判定によって一喜一憂しがちですが、大阪大学外国語学部の共通テストの判定はほとんど当てになりません。
A判定で不合格の人もE判定で合格する人もたくさんいます。共通テストがE判定で合格する人は特に多いです。
それだけに、共通テストの対策はなるべく短く、かつそこそこの点数がとれるような勉強を心がけましょう。
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